さなメモ(毎日更新)

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ニューヨーク旅 総括(ミュージカル編)

2008年05月12日(月) 6:31:08

実質6日で、ミュージカル9本という目標はクリア(写真はクリックすると拡大します。去年観たのはこちら)。
他に、レストラン17軒、美術館3つ、野球1ゲーム。お会いした人9人。数字にするとそんな感じ。

ミュージカルは去年と今年の観劇旅行で計19本観たわけだが(人生全体でのべ50本くらい)、今からNYに行く方に極私的にオススメするなら、まずは「IN THE HEIGHTS」。旬だし勢いがあり素晴らしい。
ただヒスパニック系のお話しでラップやラテン音楽が中心。言葉もスペイン語が多用されるので、ミュージカルをある程度見慣れた人の方がいいかもしれない。全くの初心者には勧めにくいのも事実。英語もラップは聞き取りにくい(ボクはいずれにしても聞き取れないのであまり関係がなかったが)。

オフブロードウェイだけど、「FUERZA BRUTA」も良かったな。いかにも「NYに来ているぞ」という実感が味わえるだろう。でも濡れてもいい格好でね。
ミュージカルの完成度ではやっぱり「メリー・ポピンズ」が図抜けていると感じる。「オペラ座の怪人」はハワード・マクギリンが主演をしているうちに是非(意外とまだまだやりそうだけど)。9月に終わっちゃう「RENT」も必見。オリジナルメンバーはあまり残ってないが、意外といいキャスト。去年トニー賞を獲った「SPRING AWAKENING」や、毛色は違うけどとにかく楽しい「Avenue Q」もオススメ。日本では劇団四季がやってる「WICKED」も本場で観ておきたいし、新作だけど映画では名作「YOUNG FRANKENSTEIN」もなかなか良い。意外と「リトル・マーメイド」も良いし……

んー、きりがないので極私的オススメをタイプ別に分けてみよう。ここ数年のミュージカルから。

ミュージカル初心者には、「メリー・ポピンズ」「ヘアスプレー」「Avenue Q」「オペラ座の怪人」「WICKED」「MAMMA MIA!」の順でオススメかな。それぞれ楽しい。
ある程度観てる人が数年ぶりに行くなら、「SPRING AWAKENING」「メリー・ポピンズ」「JERSEY BOYS」「IN THE HEIGHTS」「YOUNG FRANKENSTEIN」の順でオススメ。ただ「JERSEY BOYS」はフォーシーズンスの曲をある程度知ってることが条件。
今年の新作からなら、「IN THE HEIGHTS」「YOUNG FRANKENSTEIN」「FUERZA BRUTA」「リトル・マーメイド」の順でオススメ。ボクは観てないけど「Passing Strange」も評判いいみたい。
クリエィター系の人なら「IN THE HEIGHTS」「FUERZA BRUTA」は必見。それプラス、去年のトニー賞最優秀作品賞「SPRING AWAKENING」あたりを押さえておけばそれなりにイマの息吹はわかる。あとは「Monty Python's SPAMALOT」かな。なんといってもモンティ・パイソンだし。
トニー賞の最優秀作品賞を観たい人は新しい順に「SPRING AWAKENING」「JERSEY BOYS」「Monty Python's SPAMALOT」「Avenue Q」「ヘアスプレー」です。あ、「RENT」も獲ってるか。2008年度の発表は6月15日ですね。
主演で選ぶなら、いま旬のDavid Hyde Pierceが「Curtains」で主演中(6/29で終演)。御大Harvey Fiersteinは「A Catered Affair」に出ていて脚本も彼だが、かなり地味な作品なのでファン以外には勧めない。Howard McGillinが主演中の「オペラ座の怪人」が必見なのは上述の通り。「メリー・ポピンズ」もAshley Brownが主演しているうちに是非(ちなみに、関係ないけど、ジュリー・アンドリュース主演の舞台をボクは1996年に観てます。自慢♪)。

というか、主演やキャストでガラリと作品の質が変わってしまうのがミュージカルの怖いところ。
たとえば「Monty Python's SPAMALOT」は大傑作なのだが、オリジナル・キャストが替わってしまって普通になってしまった(去年再見してガッカリした)。そういう意味では、たった今行くなら、初演メンバーがやっている「メリー・ポピンズ」「IN THE HEIGHTS」「YOUNG FRANKENSTEIN」あたりを観るといいなと思う。初演メンバーはかなり豪華にするのでお得なのだ。「IN THE HEIGHTS」なんか、モリと「初演メンバーで観られたのはラッキーですねぇ」「そうだねぇ」と話し合いながら帰ってきたくらいで。
「SPRING AWAKENING」も少し入れ替わり始めてるし、「JERSEY BOYS」は主演が替わってしまったらしい。

ちなみにチケットを買えるサイトはいろいろあるが、「ticket master」「telecharge」が代表的。ほぼすべての演目がどちらかのサイトで買えるようになっている。英語不得意な人でもなんとか取れる。前者はカードで購入して、チケットは劇場のチケット売り場(Will Call窓口)に取り置いてもらう段取り。後者はEメール添付でチケットを送ってくるので、それをプリントアウトして持って行けばオッケー(プリントアウト必)。
また、観たい演目が確実に観られるわけではないが、当日のチケットは現地「TKTS」で取れる。いま工事中で46丁目(between Broadway & 8th Ave.)のMarriott Marquis Hotelに仮の店舗を構えている。25〜50%くらいのディスカウントだが、短い旅程の人は上記サイトで予約していった方が無難。もしくは「BroadwayBox.com」「TheaterMania」みたいなディスカウント・サイトもある。

って、長くなったので、レストラン総括編は明日。

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自分史上最高においしい披露宴

2008年05月11日(日) 11:26:52

昨日は出版社の友人の披露宴に出席。
これに間に合うようにニューヨークから帰ってきたのである。前日帰国というのもフライトの都合で危ういのだが、なんとか帰って来れて良かった。

ボクは基本的に「なるべく義理を欠くこと」を信条としている冷たい男なので、結婚式とかお葬式とかほとんど出ないのだが(心の中では精一杯祝うし弔うけど)、このふたりだと話は別。たぶんキューピッドのひとりなのである。

2006年末くらいだったか、ボクの文庫本の担当編集者であった新郎とあれやこれや次の本の企画を練っていて、「これだ!」とテーマを決めたのだが、ボクが忙しさを理由にグズグズ書かないでいるうちに新郎が週刊誌に異動。で、新郎が異動直前に「これは書き下ろしより連載にして書きためて行った方がいいと思うので」、と、同じ出版社内の雑誌に連載する手はずを整えてくれたのだ。
その雑誌のボクの連載担当が新婦である。で、2007年頭くらいに打ち合わせも兼ねて、新郎・新婦・ボクの3人で飲みに行ったのだが、その頃彼らはまだちゃんとはつきあっていなかった。ある種のキッカケにその飲み会がなった部分もあるのである(と、彼らから聞いた)。もともと新郎も新婦も同じ部署にいたので知り合いではあったのだが、その辺から急速におつきあいが始まり、1年後には入籍。昨日の披露編に至る。

なんつうか「本」というのは著者や編集者にとって我が子みたいなところがあるので、新郎と企画し、新婦と連載したその「本」をボクが書き上げれば、その「本」は彼らの子供的存在になる(と思う。というか早く書けよオレ)。そこに光栄にも関わっていることもあり、キューピッド的でもあり、こりゃ出席するっしょ、と、祝福の想いを胸に出かけたのであった。


雨男と雨女(本人たち申告)の披露宴なので、朝から雨。

場所はパークハイアット東京。ここでの披露宴は出てみたかったのでウレシイ。
というか、先に結果を言うと素晴らしい会場だったし、なにより料理がうまかった。自分史上最高においしい披露宴。まぁ女性誌やら週刊誌やら出している出版社の編集長やら社員やらがたくさん出席するので、ホテル側も気合い入ったのだとは思うけど、約100人にいっぺんに出す宴会料理なのに、普通の小さなレストランで出すレベルを優に越えた料理を出してきたのはさすがパークハイアット東京。舌を巻いた。モダンで洗練された料理群。ステロタイプなものはひとつもなく、工夫も盛りつけも素晴らしい。裏でどんな修羅場が繰り広げられているかを考えると頭が下がる。

それはともあれ、披露宴自体もとても感動的で、最後にはしっかり泣かされてしまった。このごろよく泣いているなぁ…。堂々として美しい新婦。おもちゃのように可愛い新郎。出席者全員がニコニコ祝福していて、なんだかそれだけで胸が一杯だ。

芸達者揃いの宴でもあった。
主賓をはじめ、スピーチがどれもこれも面白く、ピアノやチェロの演奏もすばらしく、それらが隙なく構成されている上にあの料理だもの、退屈している暇もなかったし、もっと長くても良かったくらい。珍しい披露宴だ。たぶん下支えしてくれているサービス陣も素晴らしかったのだろう。存在を感じさせなかったくらい自然だった。

圧巻は女優・室井滋さんのド演歌(笑)
新郎がずっと彼女の担当をしていたこともあってのご出席。新郎新婦のお色直しでバーーッとドアが開いたら、いきなり室井さんが現れ、新郎新婦を先導して暗いド演歌を歌いながらテーブルを練り歩いたのである。爆笑MC付き。それまでが新郎新婦の趣味もあってROCK系のBGMばかりだったので落差も激しく、大盛り上がり。その後の室井さんによる新郎新婦のインタビューも大笑いだった。

室井さんには「沖縄上手な旅ごはん」の文庫版でボクとの「巻末解説対談」に出ていただいたこともあって、ボクと席がお隣同士だったのだが、ひと言目が「ねぇ、太った?」(笑)。いや、体重は変わらないんですけど、たぶん寝不足&疲れでむくんでるんです…。

すっかり満足して帰宅。
新婦が女性誌編集者なだけあって引き出物も凝っている。いや、いい宴だった。

さて、スーツケース片付けて、録っておいた「ちりとてちん総集編」でも見て、もう一度泣こう。

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人生の体力

2008年05月10日(土) 12:53:52

無事ニューヨークから帰って、家族にお土産渡して(セレクトを異様に喜ばれた。良かった…)、25時くらいに寝たのに、今朝は6時すぎに目が覚めた。時差ボケとかもあるはずなのに、しかも目覚ましも鳴らさないのに、なぜ常に現地時間の朝6時に目が覚めるのか。ニューヨークでも朝6時に目が覚めることが多かった。不思議だ。

で、何もなかったかのように普通に生活が始まる。
ちょっと眠いけど、これは普段から眠いので一緒。ほとんど違和感なし。夕方くらいに強烈な時差ぼけが来るのかな…。

体力がありますね、丈夫なんですね、とか、大人になってからよく言われるようになった。
特にこういう旅行をすると、同年代からそういうメールが来る。今回の旅でもいくつもいただいた。同行したモリにも「寝ないでよく持ちますね」とか感心された。いや、寝ないのは体力がないからです(笑) 長時間寝るって体力がいるのです。老人は体力がないから早朝から起き出すわけで。

そういう意味でボクは体力はないし、実際、中学高校時代、ボクより体力あるヤツなんて山ほどいた。いまでもホンネとして「自分は体力がない」と思っているし、そう実感している。

ただ、運動を続けると物理的な体力がついてくるように、好奇心に素直に従っていろいろ動くことを続けていると「人生の体力」みたいなものはついてくるような気がする。

好奇心に従って動くことを常態としていると「人生の体力」が鍛えられ、持久力がついてくるのだ。これは運動と一緒で「習慣的に動くこと」が必要。若いうちは意識しなくても衰えなかったが、中年以降は意識して動かないと衰えていく。今回も無理矢理ニューヨークに行って良かったと思う。

でも「物理的な意味での体力はない」と知っているので、自分のカラダを過信はしていない。先走る好奇心と相談しつつ、バランスをとっている。今回の旅も前半戦はかなりセーブした。もともと体調が悪かったので、食事も量を控えめにしたし行動量も抑えた。結果、あんまり寝なかったけど、なんとか元気に帰って来られた。こういう知恵は20代30代にはなかったもの。あの頃はひたすら無茶をしたし。

この「人生の体力」は、なんとか長くキープしたいな。
あと3年ちょいで50歳。今後かなり意識して動き回らないと自然に衰え行くだろう。いろいろ工夫と努力が必要な年齢なのだな。じわじわがんばろう。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第7日目

2008年05月09日(金) 19:16:05

最後の朝。
ニューヨークとの関係も長く、キザに言えば「もう別れに慣れてしまった」というのが実感。また会えるかもしれないし、もう一生会えないかもしれない。でも、慣れた。特にさよならも言わずに別れる感じ。

結局ほぼ徹夜。ソファで30分ほどまどろんだあと、アメリカのきつい薬でいよいよ調子を崩してしまったモリを起こして帰る準備を始める。

そうそう、そういえば書いてなかったが、今回も去年に引き続き激安旅行なので、モリたちと合宿状態だったのだ。
モリとはツインで同じ部屋(リビングつきの広めの部屋ではあるけど)。40も半ばになって合宿旅をするとは思わなかったが、逆に言うとこういう旅がまだまだ可能な年齢であることに気づかせてもらった。そりゃ高級ホテルの旅も快適だ。でも合宿もまた楽しい。モリたちの気遣いもあると思うけど、ボク自身も昔より神経質さが抜け、楽になっている。ま、髪も抜けたけど。って関係ないけど。

ラガーディア空港からデトロイト空港、関空と乗り継いで、いま関空のレストランで書いている。
ノースウェスト航空は離着陸が安定していて安心。世界でもトップクラスに飛行技術が優れている航空会社らしいし。特徴的な赤い尾翼への賞賛を込めて「Follow The Red Tail」と言われてきたとか。知らなかったな。でもこの赤い尾翼もデルタと一緒になっちゃうと消えるんだよね…。

デトロイトから関空までの機内では爆睡。
着く4時間ほど前に目が覚めて映画を一本だけ観た。「The Bucket List」。邦題は何なのだろう。ジャック・ニコルスンとモーガン・フリーマンが、ガンで余命半年を宣告された老人同士を演じている。病室が一緒になった同士が、死ぬ前にやりたいことをリストに書き出して、それをふたりで実行していく話。映画「死ぬまでにしたい10のこと」と同じテーマではあるが、ロブ・ライナー監督なので人間の描き方がもう少しハリウッド的ステロタイプ。ただ、ボク自身も余命宣告されたらこういうことをするかもな、とは思った。具体的に何をするか、映画を観ながら数え上げたくらいである。

まぁ「明日死ぬかもわからない」という意味では、毎日余命宣告されているみたいなものではあるのだが。

タイトル・ロールを観ていたら、ファースト・アシスタント・ディレクター&共同プロデューサーにフランク・キャプラ三世の名が! フランク・キャプラの子孫がこういう映画を撮るあたりにちょっと宿命を感じる。

前もどっかで書いたが「街との別れは人生との別れによく似ている」と、いつも思う。どこかでこうやって着々と人生との別れに対する心の準備をしているのかもしれない。今回のニューヨークとの別れのさりげなさは、そういう意味で少し感慨深い。個人的にその辺への執着が減ってきているのをこのごろ感じるな(死への準備が出来つつあるということか?)。

さて、羽田へ。そろそろ搭乗。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第6日目

2008年05月08日(木) 21:07:39

実質的な最終日。暑いくらいのドッ晴れ。
朝はやはり6時すぎに目が覚める。毎日毎日睡眠時間が短くなる。でもカラダが持っているうちはいいか。気にしないことに。

朝9時すぎに出て、ひとりでブルックリン・ミュージアム。
村上隆の回顧展をやっているのでそれを観るために。いやー村上隆っていまいちわからなかったし、どちらかというと嫌いだったけど、これだけの量と空間に浸って印象が変わった。ようやく彼のやりたいことと魅力がわかった。天井から壁から部屋がまるごと彼の作品になっていて、その空間に自分の身を置いてみると、普通一般の世界が「異化」されて感じられる。個々では異様なアートが、ある調和を見せ始める。本当のリアルワールドとは何なのかという疑問を提示されて身がすくむ感じ。

1階で浮世絵展もやっていて、歌麿や広重を観る。村上隆の二次元性と重なってまた面白かった。

急いでマンハッタンに帰ってきて、メリディアン・ホテルの「バーガー・ジョイント」でハンバーガー。ホテルのロビーの隅っこに小さく小さく表示が出ている店で、不思議な世界に紛れ込んだような店。おいしい。

これまた急いで食べて、MoMaへ。
「Design and the Elastic Mind」の展示が非常に面白かったな。キャブのIPを辿ったデジタルアートなどのあとにアナログなポロック(MoMAに来たら必ず浸る)を観て、結局デジタルもアナログも同じなのだと悟った。

で、14時からミュージカル。マチネは今年の新作「In the Heights」。

オフ・ブロードウェイから上がってきた一番勢いがある演目。
これはね・・・傑作です。
ラップやレゲエやサルサがふんだんに使われたミュージカルで、歌も踊りも初めて体験する世界。アート性にもメッセージ性にも優れている。今年のトニー賞はこれでいいのではないかなぁ。あとは「ヤング・フランケンシュタイン」に主演男優賞あげるくらいで。

マチネのあと、グッゲンハイム・ミュージアムで蔡國強の特別展を観るはずだったが、ちょうどタクシーが回送の時間なのと地下鉄ではすごい時間かかるのとであきらめて、モリたちと合流しご飯。
ミッドタウンのおしゃれなインド料理「Tamarind」。上品あっさりのインド料理でインパクトはないけど満足度は高い。

ソワレは「Little Marmeid」。ディズニーの新作だ。
子供向けの舞台を真剣に完成度高めました、という感じで好感が持てる。ちゃんと客席を大盛り上がりさせるのが立派。あえて言えば、セバスチャン役がいまいちなのと名曲「Under the Sea」の盛り上げは本当にこの程度でいいのかと疑問が残ること。それともっとバンジーを多用するかと思ったが、かかとローラー靴で終わってしまっていたのも少し残念かな。お金がかかりきっていない印象。

ソワレ後は「ミュージカル旅の打ち上げ」ということで、今回お会いしたいろんな方で来れる方をみんなお呼びして〆。
夜23時集合というとんでもない時間なのに、全部で6人も集まってくれた。店はイーストビレッジの「Momofuku Ssam Bar」。日清の安藤百福会長の名前からとっている店名らしいけど、シェフは韓国人。このS'samというのもサム=挟むの意味のサムらしい。

名物のBo Ssamに文字通り舌を巻いた。
超でかい(優に6〜8人前ある量)豚のおしり肉を葉っぱで巻いて食べるのだが、そこに生牡蠣も載せてしまう。これがうまひ。いやーまいった。

ものすごく盛り上がり、「B♭」「nao」と日本人バーをハシゴ。
最後の「nao」ではボクたちのために特製カレーライスを作ってくれる約束だったのでヨチヨチでかけたのだが、「いまからご飯を炊きます」ということで時間が異様にかかってしまった。ええと明日のヒコーキを考えると、朝7時すぎには宿を出ないといけなくて、ええと今が4時だから・・・

ということで、徹夜(笑)
寝過ごすのが不安で寝るのを諦めた。
朝から異様に動き回ったのに全く寝てないので死ぬ寸前。ヒコーキで寝よう。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第5日目

2008年05月07日(水) 14:41:07

朝9時すぎ。這いずるように起き出してアッパーウェストの「Barney Greengrass」へ。
ここ、何回来ただろうか。最近はNYに来たら必ずと言っていいほど来ている。スモークド・サーモン、セイヴィル、チョップドリバーなんかをベーグルに乗せて食べるユダヤ朝食。抜群のうまさ。前回これを初体験したモリも「あそこだけは再訪したい」とお気に入り。

ただ、ついさっきまで飲んでいたせいなのか胃があまり受け付けない…(泣)
体調不良や時差や寝不足もあるのだろうな。でも、絶品のスモーク物をいくつかいただいて、ベーグルも食べて満足。普通の人の朝ご飯の量は食べたか。

天気は快晴。雲ひとつない。
フリッツ美術館に行こうかと思っていたが、気を変えてセントラルパークへひとりで。
芝生が大きく広がるSheep Meadowまでテクテク歩いて、芝生に寝ころぶ。周りは水着姿の人も多い。あ〜極楽だ。途中から上半身裸になって太陽に直火焼きされながら約1時間半くらい寝ていただろうか。ぐっすりと寝込んだ。

さすがに暑くなってきて、起きてパーク内を散策。楽しいな。
そのまま地下鉄でユニオン・スクエアまで帰ってきて、近くのDIESELで買い物をし(急いで旅支度したので着るシャツが足りない)、宿に帰って仮眠。さすがに疲れてきている模様。

夜のミュージカルは今年の新作「A Catered Affair」。
ハーヴェイ・ファイアスタインが脚本&出演、というだけで見逃すわけにはいかない作品。90分の短い作品で、ダンスもなければ派手な演出も皆無で、なんというかプレイ(演劇)に音楽をつけた、といった感じ。要するに地味かつ真面目。主演のFaith Princeが見せ場たっぷりだったので、意外とトニー賞主演女優賞をもらうかもしれないな、くらいが価値かな。マジでミュージカルというよりはほとんど演劇なので、英語が不得意な人にはつらい観劇。一般の旅行者には勧めない。

終了後、待ち合わせまで時間がたっぷりあったので(だって90分で終わっちゃったし)、ロウワー・イースト・サイドのバーでひとりで飲んで待つ。ようやく待ち合わせの22時15分になり、隠れ家的レストラン「Freemans」へ。4年前からやっているとのことだが、本当に隠れ家的な立地でおもしろい。食事はアーティチョークの温かいディップとかチーズマカロニとか、アメリカ料理を少し洗練させつつ素朴さを残したパブ料理かな。よく賑わっていて楽しい。
つきあってくれたのは、NYで勤めているハギオさん(女性)と、NYの大学に勉強に来ている会社の後輩の河野夫妻。それといつもの4人。モリは風邪が治らずきつそうだ。かわいそうに。

食べている間に「深夜にうどんを食べさせる店がある」とハギオさんに教えてもらい、「UDON WEST St.Marks」へ流れる。大阪系のゆるいうどんだったけど、深夜うどんはうれしい。胃がホッとする。

明日はもう最終日。
ブルックリン・ミュージアムで村上隆の特別展示を観る、MoMaで「Take Your Time」や「Design and the Elastic Mind」の展示を観る、グッゲンハイム・ミュージアムで蔡國強の特別展を観る、マチネの「イン・ザ・ハイツ」を観る、ソワレの「リトル・マーメイド」を観る、アフターシアターに大宴会をして三軒ハシゴする。これが明日の予定。全部こなせるのかどうか。

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ニューヨーク観劇旅行2008 第4日目

2008年05月06日(火) 18:59:28

ニューヨークは「自分の人生、結局、他人からどう思われても良いのである。うむ」と再確認するのに最適な街である。

誰も他人なんか気にせず街を歩いている。
いい意味で自分勝手の寄せ集め。でもそれでいいんだということを日本に住んでいるとすぐ忘れちゃうのだ。こうやって再確認しないと知らぬうちにまた他人の目や評価を気にして生き始めるボクがいる(まぁサラリーマンって他人から評価を受ける職業なので仕方ないのだけど)。

他人の目を気にして生きるということは、他人に合わせて人生を変えるということだ。変えるのは良い。でもそれが他人の尺度なら良くない。他人の尺度は自分のオリジナルな人生にはなりえない。
いや、実に青臭い話なのだが、もうすぐ50歳の男でもまだそんなあたりに留まってウジウジ考えている。この辺、28歳のころとほとんど変わらないかもね。

早朝、ユニオン・スクエアの広場の階段に座って2時間くらいそんなことを考えていたらとても気が楽になった。やっぱり1年に1回はニューヨークに来ないとな。なんか他力本願的ではあるけれど、そんな「人生の基本」に気づかされる街である。

今日はどっ晴れ。2日前は熱燗が飲みたいくらい寒かったのに、今日は暑くなりそうだ。
昨晩は朝2時半くらいに寝たのに朝6時すぎには目覚めてしまい、二度寝しようと努力するもなんだか眠れず、天気がいいこともあってユニオンスクエアへ独りで散歩へ。
グリーンマーケットをひと通り見てから広場の階段に座り込んで街行く人を眺め、上述のようなことを考える。空はあくまで澄み渡り、空気は冷涼。街は平日の朝の賑わい。結局2時間くらいボーッとしていただろうか。ある意味至福の時間であった。

月曜はマチネがないので夜までゆっくり。月曜はソワレもほとんど休み。でもいくつかはやっている。今晩のミュージカルは見逃していた「RENT」に行く予定。もう来月で終演しちゃうんだよなぁ。最後に見られるのは良かった。

昼は「BLT Steak」。
ここ、「Peter Lugar」や「Wolfgang's」よりひょっとするといいかも。PorterHouse(2人前より)を頼んでシェアしたのだが、歯で噛むとサクサクと音がするようなレッドミートで、ボクの好み。日本の霜降信仰とは別物の美味。うまいなぁ。最初にでたパンのPopOver(うますぎ!)や付け合わせのアスパラガスなどもおいしく、Bistroを店名に冠した意味もわかる(BLT=Bistro Laurent Tourondel )。ボクの中でいきなりNYのニューヨークトップクラスに躍り出たステーキレストラン。

そのままSOHOとノリータへ買い物へ。
ツマのリクエストであるKate Spadeや、ムスメ用のカバンなどを購入。ムスメ用にはこれで何回目かの「HIGH★WAY」。いろいろ歩いて探しまくるのだが、なぜか毎回この店に落ち着くんだよなあ。相性かな。話題のBleeker St.なども歩くが、どちらかというと女子向けな店も多く、そのまま地下鉄で部屋へ帰る。

部屋で1時間ほど寝ているうちに夜の公演の時間に。
今日は月曜なのでやっている演目が少ないが、その中から「RENT」を選ぶ。
毎年のようにNYに来ているわりには「RENT」をず〜っと見逃していて、今回が初見。いやー、泣いた。映画を観て予習しておいたので筋が完璧にわかっていることもあるが、演出的には映画の数倍いいかも。あと1ヶ月で終演してしまうのだが、名作だなぁ。舞台演出も曲も演技もすべてよし。周りもみんな鼻をすすっていた。No day but Today!!

終わってから28丁目のパークとレキシントンの間まで急ぎ、「resto」というモダン・ベルギー料理の店へ。ここも旬の店であるが、もう23時で空いている。
ベルギービールが50種類揃っている店で、23:30から深夜メニューになってしまうので急いでオーダー。本日のスペシャルである豚の顔肉のサンドが印象に残っている。ビールはうまいけど、ちょっと高め。味的にはわりと素朴な店かも。

その店では、1993年くらいから7年くらいに渡りすごくお世話になった「zazou」というプロダクションの岡田ディレクターと里見プロデューサーと一緒に飲んだ。懐かしくて懐かしくてなんだかうれしい。だって戦友だもんなぁ。どれだけ厳しい仕事をみんなと完遂し、様々な精神的問題を一緒にやりすごしてきたか。久しぶりに会っても全く違和感ない。いやー仲間仲間。厳しくツッコんでも気にならないし、ツッコまれても気にならない。やはり一緒に修羅場を体験した戦友はラクチンだ。

午前1時くらいに解散。
モリが風邪気味で調子が悪く、そこで別れたが、ボクともうひとりと彼らの4人でもう一軒流れる。
二軒目は「Nao」というミッドタウンの隠れ家バー。
ナオという名前の人がやっているなら話も盛り上がりそうだが(ボクもNaoなので)、実際は違う日本人がやっている純日本人バーである。客も店員も全員ジャパニーズ。背中に紋を背負ったバーテンダーさんが作るお酒は、まだ修行中なので微妙な味なのだが、とりあえず優しい味。

岡田さんや里見さんとは拙著「明日の広告」を端緒にいろいろ話が盛り上がり(わりと真面目で前向きな話)、ふと気がついたら朝の5時。うわーと宿に帰るも、もう6時だ。NYの朝焼けがやけにキレイ。

ボクがNY1と思っている朝ご飯のレストランの予約まであと4時間ちょい。やばい。寝よう。

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