JALってそうなんだ  --97.8.1




ニューヨーク出張のためJALに乗った。

ラッキーにもアップグレイドされて、ビジネス・クラス。
うれしい。
僕は大柄の部類に入るので(183センチ)、椅子が大きいと楽さが違う。なんてったって12時間乗りっぱなしだから楽なのは大きいよね。

アップグレイドされるくらいだからすいていた。
席は中央列通路側。9Eという席。
ビジネスクラスだと、窓側から、2席、3席、2席と1列に7席しかない。その中央部3席のうちの一番左側だ。

すいているのだから当然、中央の中央、3席のうちの真ん中は空いていると思い、カバンを置いておいた。
ら、出発間際になって誰かが来た。


  「あの、おカバン、よろしいでしょうか?」


ち、来ちゃったよ、となり。
すいているのに、なんてアンラッキーなんだ・・・


でもよくよく見ると、たいへん小柄だが、いったん見たら目が離せなくなるような、そんな美女だった。


  「すいません」


すごくハスキーで落ち着いたしゃべり。


  「あ、こちらこそすいません。席、こちらですか」


と、あわててカバンを移しながら、さらによくよく見てみたら・・・






鶴田真由なのだったった!






鶴田真由と言えば、鶴田浩二は渋かったなぁ、とお茶をすすっている場合ではない。

すっごい小柄(150センチないくらい)でちょっと顔が大きめだが、それはもう物凄く美女なのであった。



3席のうちの一番右側は空いているのである。
なのになぜかふたりで隣り合わせにくっついて座ることになった。

繰り返すが、鶴田真由とである。



あるパーティーの席で彼女を見かけたことがあったが、ここまで至近距離は初めて。
改めて、隙を盗んで、顔を眺める。
美しいではないか!
う〜ん。全身黒で固めた着こなしもなかなかだ。

これから12時間、隣同士。
20センチしか離れていない・・・。
迷惑に思う人などこの世にいるだろうか。

でも、これでおしぼりで顔を拭くこともままならなくなったのであるが……



離陸してすぐに彼女は寝てしまった。
至近距離すぎてあまり顔とかを見れないが、ちら、ちらっと見てみるとなんと目を開けて寝ているではないか。
あの大きい目が半分開いたまま。
最初、覗き見に気付かれたかと思ってかなり焦ったぜ。

彼女は飯も食わず7時間、寝ていた。
疲れているのだろう。しかし芸能人が一人旅とは珍しい。





その間、僕は本を読んでいたが、飽きてきたのでビデオを借りることにした。
ビジネスクラスは、これがあるからやめられない。

スチュワーデスを呼んで、ロビン・ウイリアムスの「ジャック」を貸してほしい、とリクエストしたらすぐ持ってきてくれた。

ビデオを座席にセッティングしながらスチュワーデスが愛想良く話しかけてくる。


  「いつもお世話になっております」


まぁ海外出張でJALを利用することは多いからな。うん。
このごろ海外出張多いし。
でもいちいち客個人を把握してサービスしているのか?
すごいな、JALは。


  「JALの広告もやっていただいていて」


ん?
まぁ僕の勤めは広告代理店なのでたしかにJALの広告も作っているかもしれない。
でも僕自身は作っていないが……
まぁ会社名をどこかで知ってお愛想を言ったんだな。
顧客管理が徹底しているな、JAL。さすが。


  「ニューヨークはお仕事ですか?」


うん。仕事だけど・・・
やけに馴れ馴れしいなぁ。これは脈ありか?
いいねぇ、JAL。


  「大変ですねぇ。何日間くらいご滞在なさるのですか??」


17日ほどだよ。
一緒にディナーでもする?


  「ファンでよく見させていただいているんですよ」


あぁ、そう・・・え?ファン?


  「ホント、お美しくって」


そりゃね、見る人が見たら・・・ん?お美しい?



  「今度はドラマか何かですか?」




・・・おい!ちょっと待て!





どうやら、

どうやらボクは、


鶴田真由のマネージャーと思われているらしい!




思わず隣の席を見るが、彼女は相変わらず目を開けて寝ている。


う〜む。

すいているのになぜか隣同士くっついて座っているし。
僕も髭づらで、見る人が見れば業界人風。

この状況は間違えられても仕方がないか・・・



でも信じて! 悪いのは鶴田真由なの!
彼女が勝手にくっついて座っているの!!






そういえば鶴田真由、JALのコマーシャルに出ていたな。
「JALってそうなんだ」とかつぶやいていたよな。



でもさ、マネージャーってのも、ショックだよね〜。



なぜ恋人に間違わない!?



お忍びの可能性だってあるジャン!!




まぁ、わかるんですけどね、ゴニョゴニョ・・・







P.S.
帰りのJALでは佐藤藍子のすぐ近くでした。
いえ、愛子でなくて藍子。あの耳のでかい。





本当にでかかった。



satonao@satonao.com : Send Mail
不定期日記「雑談な日常」目次へ   「www.さとなお.com」トップページへ