さぬきうどんをChain Eating!  --97.9.23




2泊で香川県に旅行に行ってきた。

一応おそめの夏休みである。
奥さんと2歳のきょうこを連れての家族旅行である。神戸から車で3時間ほどで坂出であるから、まぁそんなに遠くはない。


さて、貴重な夏休みを使って、香川に何しに行ったか。

レオマワールドに行ったのではない。いくら子連れでもちょっとあそこは行く気にならない。

では何しに行ったのか。
金比羅さん? あんな階段、二度と上る勇気はない。


ハハ、表題を見りゃぁわかるって?
そう、実は、さぬきうどんを食べに行ったのである。


わざわざそれだけのために出かけた。
家族で。
いや、無理矢理ひっぱって行ったのではない。
一番のっていたのは妻のゆうこだったかもしれないくらいだ。

まぁ2歳のきょうこは無理矢理であるが……



2泊3日で14軒食べた


笑え笑え!

あの幸せを知らないヒトに笑われてもな〜んも気にならないのである。

知っているヒトは笑わないはず。それくらいはうまい。本州で食べているさぬきうどんは、あれはさぬきうどんではないのである。



僕がさぬきうどんに開眼したイキサツ、どうしてそこまで必死に食べるかのリユウ、などはここでは書かない。近いうちにコラムとして書こうと思う。だって長くなりそうなんだもの。

でも、とにかく言えるのは「さぬきうどんとはうどんの刺身、他のうどんとは別物、純然たるファストフード」ということ。

大阪のは「具のうどん」。完全に1回の食事用である。麺も柔らかく全体のバランスで食べさせるメインの‘食事’だ。
名古屋のは「しみこみのうどん」。おじやみたいなものだ。濃い出汁から旨味を吸い取って食べる。煮込み系だ。本当のさぬきうどんを知った今、きしめんすら煮込みうどん、である。
東京のは「蕎麦の代用品」。ファストフードではあるが、単調だ。蕎麦のコシをうどんに求めている。
まぁほかにも博多や伊勢や甲府など「うどんらしきもの」はあるのだか……



それらに比べて、さぬきうどんは全然別物である。なにしろ麺がすごすぎる。
ピチピチの刺身である。あの食感は他に例を見ない。
そしてその手軽さ。完全にファストフードである。

そして刺身にもいろいろな種類があるように、さぬきうどんも「白身系」「イカタコ系」「赤身系」と、その歯感によって分けられる。ようはそれほど奥が深い食べ物だということである。

今までの「うどん観」は180度変わった。
蕎麦党からうどん党に変わっちゃいそうである。蕎麦は自分で打つくらい好きである。でも今現在はうどんの方が好きである。イマ、はね。でもそのくらいはインパクトがあったのである。

あぁ、このまま書くと長く長くなってしまう……






行った14軒は

9/18の昼から
「蒲生」「田村」「大円」「讃岐屋」「五右衛門」

9/19の朝から
「山越」「谷川米穀店」「山内」「宮武」「山下」

9/20の朝から
「あたりや」「中村」「彦江」「長田」


去年「小縣家」に行っているのでこれで15軒まわったことになる。知っているヒトなら「お〜お〜」とニヤニヤしてくれるラインナップでしょ。


これ以外にも19日の夜は高松の「ボア・エ・デュポン」でフルコース(高松とは思えないレベルの高さ)、20日の夜は岡山の吉田さんちでロシア料理のフルコース(本場の味。すごい量。でもうまかった!)を食べている。まぁよく食べたものだ。




知らない人は普通のうどん屋を想像するでしょうが、これは全然違う。

何処ともしれぬ路地に、のれんも看板もなく店があったりするのである。
写真の「彦江」など車も入らない路地の奥の奥。何の看板もない単なるプレハブだ。これが日本トップレベルのうまさなのだ!

それらを車で探しながら旅していくのである。宝探しみたいで非常に楽しい。

なぜそうなのか。

これは厳密に言うと「うどん屋」ではないからだ。

製麺所の片隅で打ち立てのうどんが食べられる仕組みになっているのである。
当然、サービスになんか手を割いてはおらず、必然的にセルフサービスとなる。
いわゆる「セルフ」の店なのだ。

うどん玉をもらって自分で湯がき、出汁も給水器やポットに入っているのを自分で入れる。すごい所は自分でねぎまで切らないといけない。

「中村」に至っては裏の畑から客がねぎを抜いてこなければならないという伝説まで残っている。のれんもなにもない田舎の一軒家。ねぎは裏の畑……

「谷川米穀店」など、名前でわかるとおり、米屋である。米屋の隅でうどんが食べられるのである。それがまた異様にうまいのである。なんとかー!



当然値段は安い。

一杯100円前後。

いまどき100円ですよ、アンタ!


そして、驚天動地のうまさ。


なんか漁師が網を上げているその横で、網からこぼれたピチピチの魚を自分でさばいてその場で食べちゃう、お代は市価の1/5、そんなイメージだ。


ああ、書きたいことが山ほどあるのである。

でもちょっと仕事が忙しくて書いてられないのが残念だ。

コラムにするのを待ってくれ!
(10月初旬にはアップします。このページからリンクします)



香川に行ったことのないそこのアナタ。

アナタはまだ本当のさぬきうどんを知らない。のである。

いや、うどんそのものの正体をまだ知らないのである


香川の山奥のセルフを食べないで「うどん」を語らないでほしい!
などと、やっと本物を知った僕は、偉そうに言うのである。
そのくらいの驚きは、たしかに、あった。

いい?高松市内とかでお茶にごしちゃダメよ。
奥地に行って、昔ながらのさぬきうどんを食べないと!
いまや天然記念物なのである。無形文化財なのである。




え? うどんの正体なんて知りたくもないって?

う〜ん、お友達になれそうにないなぁ。





追記:

ということでコラムにしました。
もう少し詳しい話を読みたい方は、こちら、まで。



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