沖縄そばを攻めてみる  --99.03.15




ボクの中の麺類ダービーでは、もちろん「さぬきうどん」が6馬身以上の差をつけてトップである。

で、遠く2位には、いわゆる「蕎麦」。
これにも信州とか山形とか冠詞がつくみたいではあるが、まだ現地で意識して食べてはいないので、一応「蕎麦」でくくる。



3位はイタリア系のパスタ、かな。

で、4位5位がなくて、6位に焼きそば、7位にラーメン、8位に大阪うどん、9位に稲庭うどん・・・


などと、だいたい決まっていたボクの中の麺類地図に新たなる有望株が現れた。



それは「沖縄そば」である。




現地では「沖縄すば」もしくは単に「すば」と呼ばれているものだが、実はこれはそんなにうまいものではないと思っていたのだ。

沖縄の人はなによりも好んでこの「沖縄そば」を食べるため、それこそ香川におけるさぬきうどんのようにどこに行っても「沖縄そば」の看板はある。
だが、県外人のボクにとって、これはそんなにうまいものではなかった。
何度か沖縄を訪れて、有名店をいくつか食べていたボクも、いままで一度も感心したことがなかったのである。







ところで。

先週、4泊2日(夜遅く沖縄インして朝早くアウトしたからこういうことになる)で沖縄に行って来た。

そう、ご想像通り、また食べまくってきた。
リゾートなどもせず、ただひたすら沖縄料理をいろいろと食べてきたのである。


   ●沖縄そば  12軒
   ●居酒屋    3軒
   ●寿司屋    2軒
   ●ステーキ屋  1軒


実質2日でどうやったらここまで食べられるのか我ながら不思議であるが、まぁ沖縄の夜は県民性として「めちゃ遅い」とだけ言っておこう。24時でも中学生が闊歩している。27時くらいまでは寿司屋でも居酒屋でもそば屋でも平気で開いていて、しかも混んでいるのである。

だから、夜飯を18時に食べても22時、26時とまたお腹が減ってくるのだ(そうか?)。



まぁそれはいいとして(よくはない。とりあえず健康には)、「沖縄そば」である。



とうとう、めちゃうまい店に当たってしまったのである。


それも何軒か。



いままでボクはガイドブックに載っているような店でしか食べたことがなかった。
そんでもって、「沖縄そば=いまいち」と思いこんでいたのだ。

  でも、県民があそこまで愛している沖縄そば。
  もう少し、奥が深いはず。
  ボクは単に知らないだけではないのか・・・?



で、今回は地元在住の詳しい人に聞いたり(白崎さんありがとう)、地元でしか売っていないような情報誌などを熟読したり、マニアックなそばの本を買い込んだりして、研究に研究を重ねたわけである。


そしたら、出てきた出てきた。
大手のガイドブックには決して載っていないような穴場のお店がザックザク。

住宅街の片隅にあったり、山奥にポツンとあったり、地元民しか絶対行き着けないシチュエーションにあったり・・・・


ん?
絶対行き着けないシチュエーション? 山奥にポツリ? 住宅街の片隅?


・・・それって、さぬきうどんと、一緒ではないか!





もうそれに気がついた時点で期待満開。

矢も楯もたまらず飛行機に飛び乗ってしまったのである。







行った「すば屋」は以下の通り。


 那覇   「丸安そば」「どらえもん」「むつみ橋かどや」「天龍」
 首里   「首里そば」「御殿山」
 北谷   「浜屋そば」
 コザ   「宮古そば愛」
 名護   「宮里そば」「新山そば」
 与那原  「与那原そば」
 本部   「山原そば」

これ以外にもわざわざ迷いに迷って店の前まで行きながら、閉まっていた店が

 那覇   「てんtoてん」
 浦添   「ゆーじ小」
 コザ   「しまぶく」
 本部   「岸本食堂」「やんばる船」



うーん、もし全部行けていたら17軒・・・でもどこもかしこも量が多いから、まぁ17軒は無理だったろうなぁ。




沖縄そばは、名前は「そば」であるが、そば粉が入っていない。
小麦粉100%なのである。

ただ、うどんと違うのは、うどんは塩水でつなぐのに対して、沖縄そばは灰汁(アク)でつなぐのだ。なんだかすごいっしょ?
ガジュマルなどの木を焼いて灰を取り、それを樽に入れて水をかける。しばらく経ってから上澄みをすくい、布で越したのが、灰汁(アク)、なのだ。


だからだろうか、塩水やカンスイでつないだものより、食感はちょっとボソボソしている。
ただ、きちんと手打ちしている店はそのボソボソの中に確かなコシがあって、歯で噛みきる時になんとも言えぬ快感が生まれるのだ。アルデンテのスパゲッティのようなプツッッという気持ちいい切れ方をするのである。

小麦粉100%なのに、うどんとここまで違う食感になるとは!

おもしろいなー。

これはうどんともラーメンともスパゲッティとも違う、全く独自の麺なのだ!



・・・一部には「沖縄そば=ソーキそば」と思われているが、沖縄そばは沖縄そばである。ソーキは豚のあばら骨のことで、単なる具だ。ソーキが乗っている沖縄そばをソーキそばと呼ぶだけのことである。
・・・出汁は豚と鰹で取る澄まし汁が基本。これがまたうまい。沖縄ではどちらかと言ったら「そばはだしを食べるもの」という考えがあるらしいが、ボクにとってはやっぱり麺類は麺が命と思っている。



いま沖縄本島のほとんどの沖縄そば屋は製麺所での機械打ちした麺を使っている。
それが悪いとは言わない。

けど、ボクはそれらの麺は柔らかすぎて食感が劣ると思っている。

だから「沖縄そばはまずい」と思いこんでいた。あれこそ「沖縄そば」だと思っていたのだ。

それが、「手打ち」の店に足を運んでまるで打ち砕かれてしまったのだ。



沖縄そばってば、めちゃうまい!!!








   「・・・あなた、そこまで言うなら、わかっているでしょうね」

   「は、はい





・・・そう、用事があって、優子と響子は今回来れなかった。


であるからして、優子たちを連れて、再度、CHAIN EATINGしに行かなければならない。




うん、絶品の沖縄そばを優子・響子にも味わってもらわないとね。
「首里そば」や「浜屋そば」「山原そば」「御殿山」などを再訪して、閉まっていた「てんtoてん」「ゆーじ小」「しまぶく」「岸本食堂」「やんばる船」も再チャレンジして、そして新規開拓に「てだこ」「あだん」「潭亭」「語れ小」「てるや」「ひらら」「八重山食堂」「アワセそば」・・・



予約万全。
3月20日からの3連休は、親子三人、海など眺めもせず「すば」を食いまくっていることだろう。





いざ、食べるためだけに、沖縄へ!!






つくづくお馬鹿な、トリオなのである。




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